もみ合う褌衆

泥だらけのふんどし 同時上映「霧の旗」(ウソ)

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刺客今回は「緋牡丹博徒 お命戴きます」。

この映画、一連のシリーズとは若干毛色が変わっている。

まずこの導入部。前半賭場のクライマックスまで主題歌も流れず、スタッフロールも静かに現れては消えていく。

キャストはお決まりの大御所揃いなのだが、展開も独特で、ちょっとの顔見せのみか、さっさと死んでしまうかで、結果「緋牡丹お竜」一人の活躍に絞られていき、そのため非常にストーリーは分かりやすい。

『親父導画』なのに恐縮だけれども、お竜の美しさはシリーズダントツなのでは無いかと思う。男の助けを借りずに丁々発止、髪半分を乱しながらの流し目など、ぞくっとさせられるシーンは多い。

しかもこの映画は余分な登場人物や殺しや回りくどい説明も無いのだ。なにしろ主役を張っていたあの方が最初の内に死んでしまうが、いつもは死んでいるはずの待田京介も死なない。

だからカットカットの見せ方でそこに至るまでの答えや今後を予感させる秀逸な出来。

血だらけの渡世人さて、冒頭は男どもの締めたまぶしい白褌が、格闘のうちにたちまち泥の飛沫で汚れていくシーン。

それはそぼふる雨の中、渡し舟をおりたお竜が突然襲われるところから始まる。

強面の刺客衆は、どうやら襲う相手を間違えた様子だ。カメラが引くと、先に襲われていた、汐路章演じる「賭場の不届きもの」とやらが、血だらけで顔を出す。この人物がこの物語のキーパーソンになっていく。

渡世人逃げると、その渡世人、やおら立ち上がりそこから逃げ出そうとする。

かけ出した白褌の股越しのお竜。

 

追う褌衆慌てて刺客どもが追いかける。
もみ合う褌衆1褌むき出しでもみ合い。
もみ合う褌衆2おいそれとは捕まらぬ逃げ人は、手負いにそぐわぬ抵抗をみせるが・・・。

 

もみ合う褌衆3とうとう渡世人の命は風前の灯と見えるが・・・。
お竜割ってはいる1そこへ、お竜が割って入るお約束。
お竜割ってはいる2女性とは思えぬ「力」で一味の一人をつかみ上げる。
お竜割ってはいる3悪党どもは、思わぬ展開に思わず及び腰となって・・・。
いどむ刺客それでも、久保田組を名乗ってすごむ。

 

切られる褌衆1お竜、ひるむことなく「成敗」。
切られる褌衆2足をなぎ払う。
切られる褌衆3泥にまみれてもんどりうつ悪党。
DVD[DVD]:DUTD02362
[レーベル]:TOEI COMPANY,LTD.
[発売日]:2014年03月14日
[定価]:¥3,024
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