和太鼓を叩く六尺ふんどし姿

お江戸にはためく褌群像

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「北斎漫画」から。

葛飾北斎役の緒形拳。絵に描かれたような三白眼。加えてニセ胸毛である。(拳さん、他の作品でもニセ胸毛があったが、こちらは戯画風?アジの開き形・・・)

余談ではあるが、北斎は実際現代コミック(「百日紅」とか・・・)」でも立派な胸毛の持ち主として描かれている。そういう伝記でもあったものか・・・。

冒頭の湯屋シーンから、数カット。まずはちょっと白すぎる六尺。
十返舎一九役の宍戸錠。手ぬぐいが股間から、外れて・・・。
この頃の宍戸。渋さ全開である。
後ろでは力士同士が背中を洗いあう。
大の字オヤジ。江戸ではこれが日常風景だったかと・・・。
一方、曲亭馬琴、アウトレイジ西田敏行。さすがに若い。

江戸から明治初期まで、真夏には男衆は殆ど全裸だったそう。こんな姿で町中もかっ歩していたのか・・・。

それにしても西田、ドラマでも長寿映画でも白褌が定着していますな・・・。
さて場面は中盤にさしかかり、大衆にお披露目の会。
緊褌は朱色で。
太鼓打ちが興を盛り上げる。そしてこちらはきりりと締めた白六尺。
曲亭馬琴は尻をボリボリ。
映画の終盤、年老いた北斎。もっさり茂った白髪胸毛(ニセ)。
老齢の馬琴と。
馬琴は死に際、やっと北斎の娘お栄に触れる。(ましろな腕毛?)

一方のお栄、白髪シワシワ顔に少女のような躰でアンバランスではある。

こうして北斎、老齢にしてあの有名な春画を書き上げる。
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