岡崎二朗9

青年僧侶の紅褌

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褌僧侶1「やくざ観音・情女(いろ)仁義」日活名作ロマンシリーズ。

暗くシュールな設定に、鳥取民謡からフォークソングまでBGMとして流れるという、アングラ色あふれる作品。

若い頃の岡崎二朗が、女犯と喧嘩と果ては殺人に至るまで、身を落としていく僧侶を演じている。ストーリーも単純、ヒロインの棒読みセリフと、突如現れるモノリスみたいな「映倫への配慮」を除けば、そこそこ面白い。なにより当時からも渋さ全開、岡崎二朗の赤フン姿。

 

では、本題。

松山照夫演じる雲水が川で魚を釣っていると、女の土左衛門がかかってしまう。

川に飛び込み、引き上げる・・・。

褌僧侶2彼は経を唱えるが、女の異様に膨らんだ腹が何やらおかしい。

どうやら飲み込んだ川の水ばかりではなさそうだ。

褌僧侶3赤子が生まれ出てくる様子。
褌僧侶4雲水はこの世に生まれ出ることないよう言い聞かせるが、それも徒労に終わる。

仕方なく赤子を取り上げ、近くの寺へ預けるのだった。

 

岡崎二朗1やがて清玄という青年僧に育った彼は、藤原一家というやくざから命を救った女の誘惑で、生まれてはじめて「女」を知ってからというもの、かの女が忘れられず、僧侶の路を踏み外していく。

女が自分の異母妹であることを知った上で。

この清玄演じるのが、岡崎二朗。

やがて寺を出て、刺青を入れ、徐々にやくざの道に踏み入れていくのだ。

 

岡崎二朗3たまたま転がり込んだ先の女と。

しっかり締め込まれた紅い褌。

 

 

岡崎二朗2増えた刺青に気づき、痛々しそうになぞる女。

 

 

 

岡崎二朗4だが、もう背中一杯に観音様が彫られはじめている。

 

 

岡崎二朗5彫り師宅で。

いよいよ完成も目の前というところに、やくざの藤原銀三一家が割り込んでくる。

清玄、身をおこして・・・順を譲る気がない、と伝える。

 

岡崎二朗6いきり立つ若い衆。

奥に鎮座するは、藤原銀三演じる高橋明(この役者さんもこの時代、エロス路線に出ずっぱりでしたなー)

 

岡崎二朗7立ち上がる清玄

 

 

岡崎二朗8さながら三島剛の絵のようだ。
岡崎二朗10藤原銀三は清玄をうまく取り込み、邪魔な存在だった清玄の実父を殺すように仕込む。
高橋明1ことが全てうまく運び、芸者遊びに耽る銀三。

 

 

岡崎二朗11清玄もその乾きを癒すことができず、ひたすら芸者相手に・・・。

 

岡崎二朗12嫌がる芸者を無視して、無理やり結髪をほどいて、ことに及ぶ。
高橋明2   一方、銀三は清玄の妹を薬漬けにして関係を続けていた

 

 

高橋明3己れの股間に誘う。

はい、出ました。意味不明な横モノリス!

 

高橋明4横モノリスのおかげで、なにやらよく分かりませんが、それでも高橋明の毛深い太股だけは拝めました。

 

 

高橋明5清玄の妹は、最早銀三の性の奴隷となってしまっているが、その最中に清玄が入ってくるのを見て、我にかえる。

 

高橋明6銀三も振り返り・・・。

 

高橋明7妹、あろうことか開き直って、清玄に出て行くように諭す。

 

この妹、元来の好色さの設定と演者のヘタさ故か、無表情なただの「人形」と化している。清玄が彼女を追い求める説得力は微塵もないのだが・・・。

 

高橋明8銀三は、いつのまにか持っていたピストルを抜き・・・。

さて、このあとはなんだか分からない、アングラ式展開で急速に映画は終わりを告げる。

ストーリーも説法?も考えず、清玄に倣ってエロスに浸るのが正解かと。

視聴可能なメディア
やくざ観音DVD[DVD]:
[レーベル]:ジェネオン エンタテインメント
[発売日]:2006年03月24日
[価格]:廃盤「Yakuza Justice:」という、到底ケレンみも感じられないタイトルで、北米版のDVDが売られているようです。4000円以上するようですから、安い中古かレンタルで鑑賞しましょう。
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